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「ペーパードライバー教習所運転塾」塾長の独り言(大阪・京都・兵庫・滋賀・奈良)出張日誌

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ペーパードライバー教習の様子や車、バイクに関する情報、楽しみ方を紹介

ペーパードライバー教習@試乗レビュー:AMG SLK55 AMG

2012年3月23日(金)試乗レビュー:AMG SLK55 AMG

静かなエンジンもいいですが、たまには音を楽しむエンジンもいいですよね♪

ペーパードライバー教習でイロイロな車に乗る機会があります。

クラウンもあればミニクーパーもあり車には個性が出ます。

このSLKは二人乗りの車で400psオーバー。

このスペックでかなりの個性が出ています。

アクセル全開だとどんな加速をするのか・・・。

乗ってみたい車の一台です。



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F1やクリーンディーゼルのテクノロジーも導入。
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SLKのフルモデルチェンジは2011年。そしてこのSLK55 AMGは同年9月のフランクフルト・ショーでベールを脱いだ。エンジンはAMG製の5.5L直噴V8。AMGに従来からある5.5LのV8ツインターボエンジンをベースに開発したもので、こちらはノンターボながら12.6の高圧縮比から422ps/540Nmというハイパワーを絞り出している。それでいながらクリーンディーゼル譲りのテクノロジーであるピエゾインジェクターを採用して、高効率な燃焼でCO2を削減。さらにアイドリングストップ機構、そしてF1マシンからフィードバックされたシリンダーシャットオフ機構が装備され、400psオーバーのスポーツカーとしいては驚異的な燃費を達成している。
 シリンダーシャットオフ機構は低負荷時などに8気筒の半分を休止し4気筒のみを作動させるテクノロジー。また燃費に重要な軽量化にも取り組んでおり、クランクケースは100%アルミ製。V8ユニットとしては軽量な187kgというエンジン単体重量を達成している。ジェネレーターマネージメントによって回生発電し発電負荷も軽減。エクゾーストにはフラップを設け、スポーティな音の演出と静音の使い分けを可能にしている。

随所に散りばめられたAMG専用アイテム。
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基本的なスタイルはノーマルのSLKと大きく変わらないが、AMG専用エアロパーツが装着される。LEDのドライビングライトも専用のものだ。また、随所にSLS AMGのデザインアイデンティティが取り入れられている。メタルトップはボタン一つで20秒以内に開閉するバリオルーフだ。ティンテッドポリカーボネート製のパノラミックバリオルーフをオプション設定。さらにもうひとつのオプションとして、世界初の「マジックスカイコントロール」を搭載したガラス製パノラミックバリオルーフを導入している、これはボタンひとつでルーフガラスの色の濃淡を切り替えることができる優れメカ。
 グリル下の“V8 AMG”のエンブレムは、このロードスターがSLK最高峰の8気筒モデルであることを誇示するもの。リアでは3つのフィンを備えたブラックディフューザーやAMG製のデュアルツインクロームエグゾーストエンドが独自のエクステリアを形成している。トランクリッドにはボディ同色スポイラーリップが装着され空力向上とデザインアクセントになっている。そのトランク容量はオープン時225L、クローズ時335Lと2シーターオープンとしては余裕のスペースを確保している。

シリンダーシャットオフの見事な制御。
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シリンダーシャットオフとはいわゆる気筒休止システムだ。低負荷時にV8のうちの2/3/5/8番の4つのシリンダーを停止させて燃費を大幅に改善させる。これは“C”モードでの走行時に800~3600rpmで動作する。その4気筒状態でも最大トルクは230Nmを発生するから、走りに不満はない。実際、走行中も体感的にはいつV8からV4に移行したのか気付きにくいほど滑らかな制御ぶりだった。ただし、若干エンジン音が変化するのとメーターパネル内のインジケーターで作動の有無を確認することができる。
 ひとたび本気モードを出せば、そのサスペンションが力強い味方になる。荒れた路面でもタイヤはしっかりと路面を掴んでいて、トップエンドの7000rpmプラスまでそのトルクをしっかりと路面に伝えてくれる。ちなみに0~100km/h加速は4.6秒と、多くのハイパフォーマーと比べても遜色がない。アクセルを戻せば排気音が大きく変わり、シリンダーシャットオフが作動したことをディスプレイを見なくとも判断できる。実は、左右のリアサイレンサーにフラップを設け、低負荷などの2000rpm以下ではフラップを閉じて静音させているのだ。

高速になるほどフィーリングは良くなっていく。
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オープンモデル、しかもSLKのようなメタルルーフではオープン時とクローズ時の前後重量配分が変化し、しかもボディ剛性も変化するので大きく操縦性を変えてしまいがちになるもの。だが、SLK55 AMGにはそのような大きな変化は感じられない。サスペンションはかなり締められていて路面の凸凹を越える時のショックも大きめだ。特に低速域ではお世辞にも乗り心地が良いとはいえない。しかし、速度が上がるにつれてショックの時に感じる振幅が小さくなり、80km/h以上では全く気にならないほどの落ち着きに変わる。
 欧州でのスピードレンジに合わせた設定になっているのだろう。高速になればなるほどにフラットなボディフィールになる。ハンドリングは、ステアリングインフォメーションがダイレクトだが初期応答は過敏すぎないレベルにおさえられていて、ステアリングを切り足してゆくに従ってフロントのヨーが強くなるタイプ。いわゆる追従性が高いのだ。超高速での直進安定性も抜群。低速時はハードなサスペンションとはっきり感じるのだが、そんな速度域でもコーナリングではしっかりとサスペンションが路面に追従するので安心感が高い。

トルコン式ATでも問題のないパフォーマンス。
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トランスミッションにはトルコンの7G-TRONIC式ATが採用されている。C63AMGなどのように、トルコンに変えてクラッチを採用するAMG独自のシステムは見送られた。これはコンフォート性をより重要視したから、とAMGの開発陣は答えてくれた。確かにATモードでの走行時をはじめとてもスムーズ。また、パドルシフトを駆使してスポーティなワインディングの走りでも、とても素早いシフトが楽しめる。ギアを固定しての加減速時のダイレクト感ではクラッチ式のものにやや劣るが、一般走行レベルでは全く気にならない。
 オープン時の風の巻き込みは通常のSLKとなんら変わることはなく、心地よい解放感が楽しめる。AMGモデルには多彩なオプションが用意されているのだが、ウインドスクリーン内側のカメラで制限速度標識を読みセンターディスプレイに表示するスピードリミットアシストはなかなかユニークでグッドアイデアだ。安全装備はさすがにメルセデスだけあってこれでもかというほどに奢られている。そして気になる価格だが、欧州では7万2590ユーロから。オプションの追加などを考慮すると、9万ユーロくらいが標準的な実勢価格になりそうだ。
..試乗日:2012年2月20日
ロケ地:アメリカ・サンフランシスコ周辺
天候:晴れ
文:松田秀士
撮影:メルセデス・ベンツ日本
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by unten19 | 2012-03-23 23:19 |

by 塾長